宮城県仙台市にある就労継続支援B型事業所「工房きまち」です。
タイトルの通り、東日本大震災が発生してから14年目を迎えました。弊事業所では震災の記憶を忘れないよう、毎年3月11日の前後に必ず避難訓練を行っています。
今年も3月10日に訓練を実施しました。巨大地震による建物倒壊の恐れや火災の発生を想定し、避難、通報、消火訓練を行いました。弊事業所の近くには公園があり、そこが避難場所として指定されています。
避難場所の公園は「通町公園」(昔は「青葉公園」と呼ばれていました)です。東日本大震災の際、弊事業所を含む近隣の水道は全て使用できない状態でしたが、公園の水道だけは生き残り、多くの人々がポリタンクを抱えて水を汲みに来ていました。その様子を窓から眺めながら、震災翌日は停電で暖房も使えない寒い室内で、割れた食器を片付けたり、散乱した書類を整理したりしたことを思い出しました。
避難訓練の振り返りを終えた後、利用者には震災当日に私(職員)が体験したことをお話ししました。
14年前の3月11日、私は仙台市若林区の荒浜にいました。近くには海水浴場もある、本当に海の近くです。その日は、施設外就労の引率で利用者と共に施設外就労先の企業さんで働いていました。
15時が終業時間で、もう少しで仕事が終わると思っていた14時46分に大地震が発生しました。私はフォークリフトを運転していたのですが、3トン以上あるフォークリフトが横転しそうなくらい、今まで経験したことのない大きな揺れが続きました。すぐに降りて、利用者に倉庫の外に出るよう呼びかけました。それから車のラジオを付けて地震の状況を確認しました。津波の警報も出ていましたが、その時点では、70分後に建物の高さをゆうに超える津波がこの場所に来ることなど想像もできませんでした。
続く
震災体験の話が長くなりますので、次回の活動日記に続きます。